複合型気象計測ユニットの課題 ほとんどの研究グレードの複合型気象計測ユニットは雑然としていて複雑で、設置やメンテナンスにイライラさせられます。配線やプログラミングは悪夢のような作業で、すべてのセンサーを取り付ける場所を確保するのも一苦労です。複合型気象計測ユニットはこれらの問題を解決しますが、代償は柔軟性が失われることで、センサーを1つ追加するだけで追加のロガーが必要になることが多く、システムはより複雑で高価になります。
最小限のコストで、より多くの測定
第2世代へと進化したATMOS 41 複合型気象計測ユニットは、気象観測のあらゆるニーズを満たしながらも、必要なときには他の計測を制限なく実施できるようにした研究グレードの複合型気象計測ユニットで、価格も手頃です。すべての気象データ（湿度、気温、気圧など）は1本のワイヤーで送信されます。つまり、データロガーのすべてのポートを気象計測のためだけに使用する必要はありません。また、METER GroupのZL6データロガーでATMOS 41を使用している場合、土壌水分センサーなど、METER Groupの他のセンサーを追加することができます。
14気象センサー
シンプル、コンパクト、つながる
ATMOS 41は、プラグ・アンド・プレイでZL6データロガーとシームレスに連動し、気象データの記録、クラウドへのデータ保存や管理を容易にします。また、複雑な配線やプログラミングをすることなく、気象計測システムを設定することができます。ATMOS 41 複合型気象計測ユニットは、シンプルでコンパクト、コネクテッド型デバイスで、気象計測以上のことができる柔軟性を備えています。
第2世代の革新
METER Groupの研究開発チームは、第2世代のATMOS 41の精度、耐久性、信頼性をこれまで以上に高める努力をしてきました。風速は60 m/sまで測定できるようになり、IEC61724-1のようなさらに多くの産業規格の要件を満たし、実用規模の太陽光発電システム（PV）への利用に理想的で、WMOガイドラインにこれまで以上に近づきました。
第2世代のATMOS 41は、水滴カウンターに加えて転倒ますが採用され、より正確な降水量測定が可能になりました。また、降雨の電気伝導度（EC）を測定するセンサー、水平設置を容易にする水平出し用ブラケット、MODBUS通信オプションも追加されました。さらに、耐紫外線性の高い素材による耐久性向上、メンテナンス性と保守性の向上、WMO準拠のセンサースキャンレートの高速化も加わり、第2世代の研究グレードの複合型気象計測ユニットが誕生しました。
納入実績
徹底的に再考された気象計測ユニット ATMOS41複合型気象計測ユニットは、14種類の気象センサーを1つのコンパクトな装置にまとめたもので、大気の状態を計測します。また、サハラ以南のアフリカや太陽光発電（PV）システム周辺の極限の状況下といった過酷な気候においても継続的に配備できるように設計されています。可動部品は1つのみで、事実上あらゆる故障箇所を排除しています。給油もベアリングの交換も不要です。ATMOS 41、その信頼性は、あなたが頼りにし続けることができるものです。
他のソリューションよりも多い気象計測センサー
複合型気象計測装置の多くは、日射量と降水量のいずれかを測定しますが、両方を測定することはできません。ATMOS 41は、1台で日射量と降水量の測定が可能なので、いずれかを選択する必要はありません。
可動部品はたった一つ
ATMOS 41 第2世代の可動部品は転倒ますのみです。転倒ますの追加により、降水量の多いときと少ないときの両方の閾値でより優れた解像度を実現します。金メッキの電極は電気伝導度を利用して雨滴の数を測定し、露、雨、激しい降水イベントに対して一貫した0.017 mmの分解能を実現します。超音波風速センサーは、ローメンテナンスでありながらも一貫した正確な測定を保証します。加えて、可動部品の数を制限したことで、弱い風であっても正確な測定が可能です。また、加速度センサーを搭載したことで装置が水平で静止していることを常に確認でき、正確なデータを得ることができます。装置の水平は2～3°外れただけでも測定に誤差が生じます。ATMOS 41に新しく採用されたブラケットは、装置の水平出しをこれまで以上に簡単なものにします。
「測定機器を選ぶとき、私たちは自分自身にこう問いかけます。『 どのような技術を使うべきか』。その技術は信頼性の高いデータを提供しなければなりません。導入とメンテナンスが容易でなければなりません。そして、費用対効果が高いこと。これらの条件を満たすものは多くありません。METER Groupのシステムは派手さはありませんが、価格も手ごろで、信頼性もあります」
Montana Climate Office 社 マネジャー、森林水文学博士 ケヴィン・ハイド
特長
- 気温、相対湿度、蒸気圧、気圧、風速、瞬間最大風速、風向、日射量、降水量、降雨電気電導度、雷の数と距離を含む14の気象パラメータを測定します。
- 最大60m/sの風速測定
- 水平ブラケット内蔵で設置が容易
- 内部部品にアクセスできる新しいサイドパネルにより、メンテナンスと保守が容易
- 可動部品は1つだけ
- すべての気象データを1本のワイヤーで伝送
- デジタルSDI-12通信、またはMODBUSとデジタルSDI-12を組み合わせた通信を選択可能
- WMO準拠のセンサースキャンレート
- ZL6に接続してデータの取得と管理が可能
- 過酷な気候下での継続的な配備に適した設計
- 虫を誘引するルーバー状の放射シールドは不使用
- 可動部品が一つのみで、摩擦や故障が発生しにくく、低風速でも高精度
- 0.01m/sの分解能で微細な風速変動を検出
- 装置の傾きを内蔵の加速度センサーで検知
- 内蔵スプリングが雨量計フィルターとして機能し、大きな粒子を排除しながらも十分な水流を確保
- 鳥の飛来と糞害を防止するバードスパイク（オプション）を使用可能
気象センサーの比較
| パラメータ | ATMOS 41W | ATMOS 41 第2世代 | ATMOS 41 | ATMOS 22 | ATMOS 14 |
|---|---|---|---|---|---|
| 気温 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
| 相対湿度 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
| 大気圧 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
| 蒸気圧 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
| 風速 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
| 風向 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
| 瞬間風速 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
| 日射量 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
| 降水量 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
| 降水電気伝導度 | 〇 | 〇 | |||
| 雷の数 | 〇 | 〇 | |||
| 雷の距離 | 〇 | 〇 | |||
| 可動部品なし | 転倒ますのみ | 転倒ますのみ | 〇 | 〇 | 〇 |
| プラグ・アンド・プレイの設置 | ケーブルなし、すぐに測定開始 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| ケーブル1本で全てのデータを伝送 | ケーブルなし | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| ZL6データロガーと互換 | ロガー内蔵 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 他社ロガーとの互換 | N/A | 〇 （SDI-12、Modbus RS-485） |
〇 | 〇 | 〇 |
| 太陽光パネルで給電 | 〇 | 〇 | |||
| ZENTRAクラウドにデータを送信 | 〇 | ZL6ロガー 経由 |
ZL6ロガー経由 | ZL6ロガー経由 | ZL6ロガー経由 |
| 弱い風でも正確に測定 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | N/A |
| レベリングブラケット | 〇 | 〇 | |||
| 製品ページURL | ATMOS 41W | ATMOS 41 第2世代 | ATMOS 41 | ATMOS 22 | ATMOS 14 |
ATMOS 41 W、ATMOS 41の上部に取り付けて鳥の飛来を防ぎます。
- 希望小売価格
- 40828 バードスパイク10,500円（税別）
技術仕様
| 測定仕様 | |
|---|---|
| 日射量 | |
| 範囲 | 0～1750 W/m2 |
| 分解能 | 1 W/m2 |
| 精度 | 標準測定値の±5% |
| 降水量 | |
| 範囲 | 0～1500mm/h |
| 分解能 | 0.017mm |
| 精度 | 0～1000mm/hの測定値の±5% |
| 相対湿度（RH） | |
| 範囲 | 0～100% RH（0.00-1.00） |
| 分解能 | 0.1％ RH |
| 精度 | センサーの測定精度はRHの範囲内で変化します。下図をご参照ください。 |
| ヒステリシス | ±0.80% RH |
| ドリフト | ±0.25% RH／年 |
| 空気温度 | |
| 範囲 | −50～60℃ |
| 分解能 | 0.10℃ |
| センサー精度 | ±0.2℃ |
| 測定不確かさ | ±0.6℃（−20～50℃） |
| 湿度センサー温度 | |
| 範囲 | −40～50℃ |
| 分解能 | 0.10℃ |
| 精度 | ±1.0℃ |
| 蒸気圧 | |
| 範囲 | 0～47 kPa |
| 分解能 | 0.01 kPa |
| 精度 | センサーの測定精度は、温度とRHの範囲内で変化します。下図をご参照ください。 |
| 気圧 | |
| 範囲 | 1～120 kPa |
| 分解能 | 0.01 kPa |
| 精度 | ±0.05 kPa ＠25℃ |
| 平衡 | ＜10 ms |
| ドリフト | ＜0.1kPa／年 |
| 水平方向の風速 | |
| 範囲 | 0～60 m/s |
| 分解能 | 0.01 m/s |
| 精度 | 0.3 m/sまたは測定値の3%のいずれか大きい方 |
| 瞬間風速 | |
| 範囲 | 0～60 m/s |
| 分解能 | 0.01 m/s |
| 精度 | 0.3 m/sまたは測定値の3%のいずれか大きい方 |
| 風向 | |
| 範囲 | 0～359° |
| 分解能 | 1° |
| 精度 | ±5° |
| 傾斜 | |
| 範囲 | −90～90° |
| 分解能 | 0.1° |
| 精度 | ±1° |
| 落雷数 | |
| 範囲 | 0～65535 |
| 分解能 | 1 |
| 精度 | 10km以内で25%以上の検出 ※距離により異なる |
| 落雷距離 | |
| 範囲 | 0～40km |
| 分解能 | 3km |
| 精度 | 状況により異なる |
通信仕様
| 出力 |
|---|
| SDI-12 Modbus RS-485 |
| データロガー互換 |
| ZL6、EM60、ZSC、または印加電圧3.6～15.0VDCおよびSDI-12通信に対応したデータ収集システム ※標準ロガー以外に接続される場合はATMOS 41 第2世代インテグレーターズガイドをご覧ください。 |
| Modbus RS-485に対応したATMOS 41 Gen 2は、SDI-12およびModbus RS-485（印加電圧4～24 VDC） ※ATMOS 41 第2世代インテグレーターズガイドをご覧ください。 |
物理的仕様
| 寸法 | |
|---|---|
| 直径 | 10.0cm |
| 高さ | 28cm |
| 動作温度範囲 | |
| 最小 | −50℃ |
| 代表 | NA |
| 最高 | 60℃ |
|
注意：気圧および相対湿度センサーは、最低−40℃まで正確に作動します。 |
|
| ケーブル長 | |
| 5m（標準） 1.5m（M12 コネクタ 5ピン および M12 コネクタ 8ピン） 75m (最長） |
|
|
注意：標準以外のケーブル長が必要な場合は、メータージャパン(株)にお問い合わせください。 |
|
| ケーブル直径 | |
| 4.2±0.10mm、最小ジャケット厚 0.760mm | |
| コネクタータイプ | |
| ステレオプラグコネクタ、3芯先バラケーブル（オプション） M12 コネクタ 5ピン、5芯先バラケーブル（オプション） M12 コネクタ 8ピン、5芯先バラケーブル（オプション） |
|
| ステレオプラグコネクタの直径 | |
| 3.5mm | |
| 導体サイズ | |
| 22-AWG、24-AWG（ドレイン線） | |
その他
| コンプライアンス |
|---|
| EM ISO/IEC 17050: 2010 (CE Mark) |
ダウンロード
|
第2世代 ユーザーマニュアル（英語） 第2世代インテグレーターガイド（英語） 第1世代 ユーザーマニュアル（英語） 第1世代インテグレーターガイド（英語） |
希望小売価格
| ￥450,000（税別） |