環境・気象・植物計測機器

HYPROP 2
土壌水分特性曲線

水分放特性曲線の問題点 土壌水分特性曲線の作成は、常に厄介なものでした。従来の方法では、膨大な労力が必要であり、データポイントの不足によって限定的なデータしか得られず、部分的な曲線を完成させるだけで数ヶ月かかることもありました。また、曲線全体の土壌水ポテンシャルの範囲を測定する簡単な方法はありませんでした。HYPROP 2が登場するまでは。

ただただ正確、迅速、自動

何百もの土壌水分特性曲線を作成してきた土壌科学者として、私たちはより精度の高い装置を求めていました。そして、自動化された装置を求めていました。これまで数ヵ月かかっていた特性曲線の作成ですが、HYPROP 2は、湿潤域の土壌水分特性曲線を作成するのに数日しかかからず、しかもこれを自動で行います。

HYPROP 2とWP4C(乾燥域を測定)を一緒に使用することで、土壌水分の全範囲にわたって完全かつ高解像度の水分特性曲線を作成することができます。このようなことができるのは他にはありません。

サンプルリングの汎用性

それに加えてHYPROP 2は、標準的な250mlまたは100ml、直径5cmのサンプルリング内に採取された、攪乱されていない土壌サンプルの不飽和透水係数を自動的に測定するように設計されています。KSATと組み合わせて使用することで、あらゆる土質の透水係数曲線を作成することができます。その結果、時間や手間、不安を軽減することができます。

他に類を見ない精度

土壌水分ポテンシャルについて言えば、これ以上正確で精密な測定はありません。それは、HYPROP 2がより多くのデータポイント(0~-100kPaの範囲で100以上のデータポイント)、より高分解能のデータ、より詳細で有益な情報を含む水分特性曲線を作成するからです。

HYPROP 2は、精度の高い2本の小さなテンシオメータを使用し、土壌サンプルを研究用精密天秤の上に載せた状態で、サンプル内の異なる高さの水ポテンシャルを測定します。時間の経過とともにサンプルは乾燥します。HYPROP 2はサンプルの乾燥に伴い変化していく水ポテンシャルとサンプル重量を同時に測定します。そして、サンプル重量から含水率を計算し、含水率の変化に相関する水ポテンシャルの変化をプロットします。

納入実績

測定の迅速さは大きな利点 HYPROP 2は動作後ただちに土壌水分特性曲線を作成し、土壌サンプルの不飽和透水係数をわずか数日で特定することができます。数ヵ月を要することなどありません。また、無人の状態でも作動させることができるため、時間をさらに節約することができます。

全てを自動化

HYPROP 2は複雑な装置ですが、土壌水分特性曲線の作成を著しく容易にします。他の方法では、乾燥と計量の繰り返しに数週間を要しますが、HYPROP 2はそのプロセスを自動で行うように設定することができます。付属のソフトウェアは、選択したモデルに従って乾燥範囲と飽和度の値を計算します。また、WP4Cのような他の水分ポテンシャル測定装置のデータを入力すれば、土壌水分特性曲線の乾燥域を補完することも可能です。

土壌水分放出曲線の専門装置(だからあなたがエキスパートである必要はない)

HYPROP 2は、土壌水分特性曲線の湿潤端において、市場のどの装置よりも詳細な、最良のデータを生成します。さらに、HYPROP 2を他のLABROSの装置と組み合わせることで、完全な土壌分析を行うことができます。PARIOは土壌粒度分析に、WP4Cは完全な水分特性曲線の作成に、KSATは透水係数曲線に使用できます。その結果、データを理解し、土壌の長期的な挙動を予測するための強力なツールとなります。

他に類を見ない高い精度。自動化。圧倒的な測定速度。HYPROP 2は最高水準の研究室用測定装置であり、信頼できる結果をはるかに少ない労力と手間で提供します。

特長

  • より正確で丈夫
  • 時間、コスト、労力を削減
  • 取り扱いが容易で柔軟
  • 保水性と透水性の2つの土壌水分特性を同時測定
  • 信頼性が高い保水性データを提供(特に飽和に近い領域)
  • 数多くの測定値により、透水性を一貫して検証
  • 水ポテンシャル中間領域における、信頼性の高い不飽和透水係数の特定-モデルに依存しない
  • テンシオメータは、典型的なキャビテーションポイントを越えて-240kPaまで測定
  • テンシオメータは、土壌サンプル内で逆さまに設置される(蒸発が妨げられず、テンシオメータのシャフトに影響を与えない)
  • キャビテーションに達した後のテンシオメータの水分損失を低減
  • HYPROP/VARIOSコネクタを使用して、土壌水分特性曲線と熱乾燥曲線を同時に計算
HYPROP 測定準備方法 ①
サンプルの準備方法
HYPROP 測定準備方法 ②
HYPROPの能力を最大限に引き出す脱気方法
HYPROP 測定準備方法 ③
脱気作業後のHYPROPのセットアップ方法
HYPROP 測定方法④
HYPROPの測定を開始する方法
HYPROP 2 リフィルユニット コンプリートセット(別売り)

最大で4本のシャフトと1台のセンサーユニットの脱気作業を自動で簡単に行うことができます。

希望小売価格
20258 HYPROP 2 リフィルユニット コンプリートセット 700,000円(税別)
(付属品:真空ポンプ、真空マウント、ビーカーマウント、各種チューブ)

技術仕様

測定仕様

測定範囲
圧力変換器 +3.0hPa~-1000hPa(-2400hPa 沸騰遅延時)
温度センサー -20~70℃
精度
圧力測定 1.5hPa(オートゼロ校正使用時)
温度測定 0.2K(@ -10~30℃)
分解能
圧力変換器 0.01hpa
温度 0.01℃
土壌容体積
250cm3 / 100cm3
測定間隔(デフォルト)
10分
センサーユニット数
マルチバランスモード 最大20台(天秤&センサーユニット)、最大10台/USBハブ
シングルバランスモード 最大20台/HYPROP USBアダプタ

通信仕様

電源
電圧 6~10VDC
電流 公称mA、15mA(最大)
互換OS
Microsoft Windows 10以降

物理的仕様

センサーユニット
材質 ポリアセタール(POM)
寸法 高さ 63mm、Ø 80mm
テンシオメータシャフト
セラミック AI203 sinter, air-entry point > 200kPa; Ø 5mm
シャフトの材質 アクリルガラス;Ø 5mm
全長 短シャフト:31mm; 長シャフト:56mm
ポリエチレンチューブ
外径 6mm
内径 4mm
長さ 0.3m
保護
カバープラグ付きハウジング IP 65
耐薬品性
pH範囲 pH3~pH10
動作温度範囲
10~30℃
必要な外部測定
土壌乾燥重量
テンシオメータシャフトの空気流入バルブ
LABROS天秤
PCへの接続 USB
計量範囲
2200g
計量値
0.01g
再現性
0.01g
直線性
0.01g
調整
内部調整

ダウンロード

取扱説明書(英語)
LABROS Soilview-Analysis HYPROP 取扱説明書(英語)
LABROS Soilview and Soilview-Analysis ソフトウェア

希望小売価格

¥1,335,000(税別)